地球ひろしさんとの対話 後半

前回の続きとなります。

無境  ちょっと言葉で説明しにくいんですけれども、西洋人でそういうことを伝えている人のものを読んでみたり、その影響を受けていると思われる日本人の人が語っていることを聞いてみても、私はいないとか、問題は何もないというようなことを言われても、何かしっくりこなかったんです。


それがラマナ・マハルシやニサルガダッタ・マハラジの本を読むと、何か伝わり方が違ったんですね。


地球ひろし  受け取り方が違ったんですね。


無境  受け取り方が違いました。そしてマハルシもマハラジも、その人に応じた語り方をしているんですね。それが西洋人が書いているノンデュアリティの本を読んでも、同じ事の繰り返しのように私には思えたんですね。


そして同じようなことを言われていても、マハルシやマハラジや、その系統の人達のものを読むと、スーッと入ってきたんです。


地球ひろし  私の表現だと、インド系のそういう聖者とか覚者と言われる人達の文章を読んで受け取るのと、西洋人の今ご存命の人達のメッセージを受け取るのでは、同じことを言っているんだけど、香りが違うんですね。


そしてインド系の人達は人に合わせている感じかな。本質的には同じ事を言っているんだけど、人に合わせて説いている、慈愛があるように感じられますね。


無境さんと私とではその辺りは似ている印象がありますね。


それとですね。無境さんは私と同じで50数年生きてきて、色々な集まりに顔を出されたと思いますが、悟り系やスピリチュアル系など色んなところがありまして、私もそれこそ色々な団体や集まりに顔を出しているんですね。


で、一つ共通している部分があるなと思ったのが、ある集まりに行くと私の言っていることが一番で、一番素晴らしい。そしてこの集まりから出ると地獄に落ちるという言い方はしないけれども、似たようなことを言うところがあって、カルト系だと地獄に落ちるとか言いますけどね、それで囲い込みをするような団体もいくつか見てきたんですね。


それは無境さんの場合はどんな感じですか?そういうことを以前言われていたような気がするんですけど。


無境  まさにカルト系は私の言うことだけが正しくて他はダメだとしますね。そして本当に地獄に落ちるということを言います。最近はそういうのは減ってきているでしょうけど、ただそこまでのことは言わなくても、私のところが一番で他はダメだとか、自分達の優位性を主張することを感じることがあるんですよ。


それはまさにカルト的思考であって、そのようなものには疑問を感じます。


私もかつてはそのようなカルト的思考のところもありましたが、これだけが全てだ!というようなことですね。


そういうのを経てきているからこそ、そのようなことがよくわかる、見えてくるところがありまして、意識的か無意識的に囲い込みをしているかわかりませんが、その危うさは強く感じてしまいます。


地球ひろし  無境さんはカルト的なここしかダメ、ここ以外はダメと言ったり、ここから出たら地獄に落ちるとまでは言わなくても、波動が落ちるとか、悟ることができなくなるということを言っている団体から抜け出した経験があるのかな?と思ったんですが。


無境  そうですね。そのようなところから抜け出したり、属したところから私としては普通にしていたつもりでしたが、ちょっと言動がおかしいということで出入り禁止になったりしたことが何度かありました。


多分私の問題が一番大きいとは思いますが、何かそこにとって急所の部分を突いてしまうことがあるような気がするんですよ。無意識のうちに囲い込まれるようなことを感じたら、知らず知らずのうちに反発してしまったのかなという推測をしていますが。


地球ひろし  なるほどね。実はそのearth-tvにゲストを呼ぶ時とかも一応基準があるんですよ。どんな基準かと言うと、私のところが一番、私のところだけが一番という人は絶対にお誘いしないんですよ。


まあ私が見る範囲でですね。表ではそう言ってても、裏では自分のところが一番だと言ってるかもしれませんが。


それと囲い込みですね。自分のところから出たら悟れないとか、地獄に落ちるとか。地獄に落ちるという表現はしなくても、波動が落ちるとか、あなた一人ではできないとか言って囲い込む。


そういう香りがするところは基本的に呼ばないという方針です。


ただ最初は良くても、途中からそういう方向に向かってしまうところも、何回か見たことがあって。


ただ一回でもそういう体験をしないと、なかなか見抜くことが難しいかもわからないですね。


というわけで、これを聞いている方も、自分のところがそういうところだと思われたら、是非勇気を持って出てくれたらと思います。


出たって地獄に落ちませんし、波動が落ちることもありませんから。


そういうところは共鳴現象が起こっているかと思いますね。そういう場が形成されて、そこに集まる人達の波動が上がるということも確かにありますが、だからと言ってそこから出たらダメかと言えば絶対にそんなことはなくて、色んな道があると私は思います。


そして色んな道があることを前提に伝えている方が、やはり私は尊敬できますね。


自分だけが一番とか、自分だけが最短で到達できるとか、キャッチコピーでそういうことをやるのは良いんですけどね(笑)


そして最初は平等ですとか言っていても、中に入ってみると全然平等でなかったりとかね、何かヒエラルキーがあったりとか、そういうところも多いですね。


ですからスピリチュアルの世界も、会社や企業と全く変わらないじゃないかと思ったこともあったり、色んなことを感じてきました。


結局一人一人がきちんと識別できて、本当にそれが嫌だと思ったら抜け出せば良いんですが、仲間ができるとなかなかそこから抜け出せなくなりますけど、やはりトップと合わなければ、無理せずに出るのが良いと思いますね。


そういうことを無境さんも体験してきたのかと思いお聞きしました。


無境  このことに関する話をする人があまりいないと思うんですよ。覚醒したらこれが素晴らしいとか、そういうことをみんな言いますが、精神世界やスピリチュアルでも気をつけなければならない点もあると思うんですよ、今地球ひろしさんがおっしゃったようなことですね。


これは大事なことだと思いますが、あまり言い過ぎると正直なところビジネスにはなりにくいですよね(笑)


だからこのことについて言及する人が少ないですが、西洋人でアジャシャンティがこの類いのことを結構本で書いているなと思いましたね。


ですから色々といる西洋人のティーチャーの中では、アジャシャンティは素晴らしいと思います。


地球ひろし  アジャシャンティをゲストに招こうとして、一度トライしたことあるんですけどね。あそこの協会とか結構厳しいようで、だからそれは実現しなかったんですが、アジャシャンティは是非お話したかったですね。


西洋のティーチャーの中では一番話をしたかった一人です。


ただアメリカに住んでいるアジャシャンティの翻訳者の方で、アジャシャンティの集まりに何度か参加している人の話は聞けたことがあります。


アジャシャンティは裏と言いますか、普通の人が書かないことを書いていますからね。


無境  そうですね。瞑想とかしていても、正直なところ良いことばかりが起きるわけではないですからね。普段自分が気づいていない点、封印しているところに降りていきそこを見つめていく。


地球ひろし  そうですよね。そのようなところを見ていく、直視していくという。


無境  それはやはり途中までは結構大変なことでもありますので。


だから生半可な実践をやっていたら痛い目に合うという。


本当はそのようなことを伝えていく必要がありますが、今のスピリチュアルや瞑想界隈でも「瞑想してこんなに素晴らしいことがある」とかGAFAで行っているとか、そんなのばかりですからね。


地球ひろし  無境さんは話せる範囲で良いですが、どういうお仕事をされているんですか?目覚めのサポートをメインにしているわけではないと事前に伺ってはいましたが。


無境  普段は会社に勤めて、その合間にこのようなことをしています。


地球ひろし  それは勤め人ということですか?それとも自営業?


無境  勤め人ですね。


地球ひろし  それならば普段は結構忙しい?勤め人をしながらだと大変そうですね。


無境  そうですね。今日も撮影の前に寺院に十数名の方を案内して、それから公園に行って瞑想して、帰宅してから撮影というスケジュールでした。


地球ひろし  それとメニューを見たら、目覚めのサポートだけではなく、いくつかスピリチュアル的なサポートもされているじゃないですか。あれはどうやって分けているんですか?


悟りのサポートとスピリチュアル的なサポートは、自分の中ではちょっと違うような気がするんですが。


無境  私としてはその人のニーズに応じてということですね。全ての人が悟りや覚醒に関心を持つことはないですから、その人に合った形でのサポートというのが必要だと今の私は感じています。


ですから依頼があれば、レイキのアチューンメントも行いますし。


地球ひろし  ヒーリングはされていますが、チャネリングはされていませんか?


無境  チャネリングはないですね。


地球ひろし  なるほど。後はマッサージ系とかありますが、それはどうですか?


無境  ボディワーク系は学んだこともありましたが、結局瞑想とかヒーリングでも、きちんとしたものにするだけでも大変で、ボディワーク系とか占い系などはかじってはみたんですが、その辺りは挫折しました。


地球ひろし  なるほど。私もマッサージとかやってみたんですけど、受ける方は良いけど、やる方はエネルギーも消費するし、疲れてしまうので私もかじってはみましたが、自分には合わないということで諦めました。


では最後にですね、今後の予定や見ている方に伝えたいメッセージなどお願いします。


無境  今はオンラインやリアルでの瞑想会やイベントなど行っており、個人セッションなどもやっています。


そしてこのような連絡がしやすいようにLINEグループを作っていまして、それに参加していただければ色々と連絡事項や、LINEグループで朝晩私ができる時に瞑想をやっていますので、ご連絡いただければグループに招待いたします。


朝晩の瞑想は、瞑想をする時はグループでお知らせをして、zoomでつないで一緒に瞑想をしています。


地球ひろし  なるほどね。お仕事をされているから、やれるときにLINEでお知らせして、瞑想を一緒にやるということですね。


無境  例えばこの曜日に定期的に、ということができないので、できるときにお知らせするという形ですね。


地球ひろし  では最後に視聴者に一番伝えたいことをお知らせします。


無境  一瞥体験をされることは素晴らしいですがそこにとらわれずに、体験はあくまでも体験ですから、私は在るとか、偽りでは無く本来の自分はこれなんだ、ということを一度限りのものとせずに、深いところにまで落とし込んでいただきたいということと、スピリチュアルも綺麗事ばかりではなく、色んな面がありますので、綺麗事ばかり言う人のことばかりを聞かずに、様々な側面からの事を学んで頂いて、こういうことは気をつけた方が良いということもありますから、そういうことを学んだ上でスピリチュアルや精神世界に取り組んで頂きたいと思います。


地球ひろし  ありがとうございました。本日はここまでとさせて頂きます。無境さんどうもありがとうございました。


無境  ありがとうございました。

夢から覚める

意識の目覚めや覚醒のサポートをし、夢から覚めるお手伝いをいたします。