変性意識は覚醒に非ず
以前アセンションについて動画をアップしましたが、その中で2020年にアセンションが起こり、その時にゲートが開いてアセンションのチャンスがあり、2021年か2022年にはゲートが閉じてしまうから、今のうちに覚悟を決めてしっかりと目覚めるように、と言っている人がいたということをそこで話しました。
その後それを語ったとされるスピリチュアルカウンセラーの人が、2020年にアセンションが起こるとは言っていない、ということを言ったという話を聞きまして、そのことについて検証しているユーチューバーの方もいらっしゃるんですけれども、どうやら本当にそのスピリチュアルカウンセラーは2020年にアセンションが起こると言っていないということです。
私は具体的に検証はしていませんが、どうやらそれは本当らしいです。
ただそのことに疑問をもつ人もいて、アセンションが起こるのはもっと先なのだけれども、2020年にしっかりと覚悟を決めて、目覚めに向かって邁進するようにと言われ、それでもアセンションが2020年に起こると多くの人が考えたようですね。
私もその話を漠然と聞いた時、やはり2020年にアセンションが起こると言っているのだろうと思いましたから、やはりそれを聞いて混乱する人もいると。これは私は当然だと思うし、疑問を感じる人も出てくるだろうと思います。
ただ逆に益々信を深める人もいるでしょうし、そういうことがあっても私はその人のことを信じていく、という人もいるでしょう。
そのスピリチュアルカウンセラーの方のyoutubeのコメント欄で色々なコメントがつき、やはり疑問を呈する人もいます。
今までありがとうございました。でも登録は解除します。という人もいれば、単に批判する人もいて、その人に対してこの人は何もわかっていないという反応をする人もいました。
私は冷静その様子をみてみると、スピリチュアルカウンセラーの人が人々を混乱させるようなことを言ったら、それに疑問を呈する人がでて当然だと思うし、離れる人もいるだろうと思いますが、やはり離れない人もいるし、益々信を深める人もいると。
これはどうしてそうなるのかというと、これには様々な要因があると思いますが、一つ私が感じることを述べさせていただきます。
そのスピリチュアルカウンセラーは非常に人気があり、本も何冊が出してなかなか売れています。そしてセミナーや講演会を行うと、相当数の人が参加するとのことです。
今は知りませんが、以前はスピリチュアルカウンセリングや、個人セッションなどで一対一で話したり、セッションをしていたようです。今ではおそらく大人数を相手にすることが多いと思われます。
そして集団になると、そのスピリチュアルカウンセラーを信じる人が集まります。そうすると信者たちのフィールド、場というものが出来上がります。
カリスマ的指導者や教祖がいて、その周りに信者が集まると。そうすると非常にエネルギーも高まるし、人々の意識の在り方、心の在り方が伝染していきます。ある意味つながりが生じワンネスとなると言えるかもしれません。
それによって一種の変性意識状態がもたらされます。トランス状態ですね。
これは一対一のセッションでも起こるし、集団ではそれが蔓延していきます。
その場、フィールドにいると周りの人の影響も大いに受けます。
例えばこれがロックコンサート、私も学生時代に行ったりしましたが、それは一種独特の雰囲気、客観的に見ると異様な雰囲気ですね。
そこではロックスターの一挙手一投足にものすごく熱狂して、とてつもないフィールドが出来上がっています。
そういう場にいたことがある人、そのような話を聞いたことがある人はたくさんいるでしょう。
そして宗教やスピリチュアルの世界において、ロックコンサートのような集団変性意識、集団トランスというものは容易にもたらされて、色々なところでそのようなフィールドが形成されています。
変性意識やトランスを経験することは別に悪いことではないですし、それらは特別なことではなく日常的に体験していることです。
カリスマ的存在がいて、その周りに信者が集うことで、集団変性意識、集団トランスといったものが生じます。この際には気づきとか鮮明な意識が失われています。
目覚めの第一歩としては、変性意識、トランスも有効で、それすら経験していないようでは、マインドがガチガチの状態で、そこから抜け出せないですが、変性意識、トランスはあくまでも初歩の初歩であり、それを素晴らしいものであるとか、目覚めたとか覚醒したんだと勘違いしてしまう人も少なからずいます。
よくワンネス体験ということで、他者との一体感とか宇宙と一体化したとか溶け込んだりとか、自と他の区別がなくなり誰でも彼でも私なんだということに気づいたとか、そういったことを言う人もいます。
大概そういう体験は一過性のものであって、変性意識、トランスから覚めるとまた元の木阿弥、一体あれは何だったんだろうか?となってしまい、また素晴らしい体験をもう一度ということで、体験を求めていきますが、それが常に再現されるわけではなく、負のスパイラルに陥ってしまいます。
件のスピリチュアルカウンセラーが、変性意識、トランスを意図的に用いているのかそうではないのか、それはわかりませんけれども、結果的に多くの信者がトランス状態になっているのではないかと思われます。
そして一度その状態に入ると、そこからなかなか抜け出せません。
よくカルトや危ういと思われる新興宗教など、なんであんなところに入って抜け出せないんだ?!信じられない。という声をよく聞きますが、これは強烈な変性意識、トランス状態に入っており、そうなるとなかなか抜け出せないし、そういったトランス状態で指導者が何か言うと、それがすんなり入ってしまいます。
それは催眠状態ですから、教祖や指導者のことを無条件に信じ、無防備に受け入れてしまいます。
そしてエネルギーは高まり、非常に心地よく一種の歓喜状態、興奮を伴った歓喜です。
その状態から抜け出すのは非常に難しいのです。
それはある種の喜びですから、それを手放すのは容易なことではありません。
ですがはたと気づいて、変性意識、トランスから覚めていった人は、トランスを活用する集団や指導者から脱却していきますが、変性意識にずっととらわれている人はそこからなかなか抜け出せません。
そしてそういったことを知識として知っておくことは、知らないよりはずっといい。
ただし頭だけの知識に終わると、強烈な変性意識に入ると、知識だけではそこから抜け出せずにはまり込んでしまう危険性があります。
そうなる前に、そのことに気づくことが大切です。
そこにはまり込んでしまうと、周りからの的確な忠告、愛や慈悲による語りかけやアプローチも拒んでしまいます。そういうケースはいくらでもあります。
そしてそうなってしまった人はとことんやり尽くしていくしかないかと思いますが、浅い段階で抜け出せる人は脱却してもらいたいなとも思います。
こういった思いもあって、このようなお話をしております。
繰り返しになりますが、真に目覚めよう覚醒しよう、という人は、トランス状態というのは目覚めどころか、別の形の幻想に入り込んでしまっている状態であることを理解しましょう。
その時には様々な体験をしますが、それも決して真実ではないということを理解していただけたらと思います。
私自身が長年に渡り、強烈な変性意識、トランスにとらわれてしまっていました。かなり抜け出すのに時間はかかりましたが、そこから抜け出してしまえばそれは素晴らしいものだと思い込んでいましたが、全然そんなことはなかった。
トランスでの体験を繰り返すことで、私は目覚めている、覚醒していっていると思っていましたが、全くそういうことはなかったということが自分の体験から明らかになったので、お伝えしている次第です。
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