スッタニパータより  意識の覚めた状態

光文社 古典新訳文庫より出版されている「スッタニパータ ブッダの言葉」はわかりやすい翻訳で、読んでいて理解も深まります。


今回はその中から、彼岸に到る道の章より、バラモンの門弟アジタの質問を紹介します。

ブッダに十六人のバラモンの門弟が質問をし、ブッダがそれに答えます。


アジタは四つの質問をしますが、それに対してブッダが簡潔かつ的確な回答をしていきます。


ブッダは言葉を飾り立てることなく、余計な言説をせず、簡潔かつ鋭い回答をしていきます。


真理は豪華に飾り立てられたものではなく、余分なものがそぎ落とされたシンプルなものであることが、ブッダの言説から読み取れます。


アジタは世界に対してや、煩悩について、個人存在の消滅について、修行者の行動についてブッダに尋ねます。


それに対してブッダが一つ一つに対して丁寧に答えていますが、私はブッダの回答の中で、意識の覚めた状態が煩悩の流れを防ぎ、煩悩の流れから身を守ってくれるという回答が強く印象に残りました。


ブッダは目覚めた人という意味ですが、目覚めた状態こそがブッダの教えの根本であることがわかります。


今まで何度もスッタニパータを読んできましたが、今回わかりやすい翻訳で読むことで、目覚めた状態の大切さを改めて実感することになりました。



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